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2015年9月19日

 安保可決のニュースに触れ、何もかもが空しい。この国は一体どうなるのか?(と書きながら、実は今、新宿の喫茶店で、HPのアップの仕方を先生から習っている。だから、これは練習で書いた文章です。FBとどのように棲み分けをするのかなど、HPの課題は多い。しかし時々更新しますね)

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ギリシャ正教の教会にて。イコン(聖像)に口づけする老人。

ー2015年5月13日ー

 ユダヤ教の影響を受けたキリスト教暦も、本来1日は、日暮れ後から始まる。伝統的にクリスマスの礼拝はイブの夜に持たれてきたのも、12月24日の日暮れ後の時間から、クリスマス当日の1日が始まるからである。
同じ一神教を信仰するイスラム教が使うのは、ヒジュラ暦と呼ばれる太陰暦だ。月の満ち欠けに連動し、1年は354日。そのためイスラム教で最も大切な宗教行事のひとつ「ラマダン(断食)」も、毎年11日ずつ早くなり、年によって断食を真冬にする場合も、真夏にする場合もある。ユダヤ教から派生したキリスト教においても、イスラム教においても、月に象徴される日暮れ後の時間が大切な意味を持っていたのだ。
トルコのイスタンブールは、ビザンティン帝国が栄えた都としても知られている。ビザンティン帝国はキリスト教が基盤になった国家で、帝国の中心を担った教会が、アヤソフィアだった。4世紀中頃、ビザンティンの教会(東方正教会)として建てられたが、1204年から60年間はカトリック教会に変えられ、1453年から500年近くは、イスラム教のモスクになった。
第一次世界大戦後、トルコ初の大統領に就任したケマル・アタチュルクは、1935年アヤソフィアを博物館に変更。宗教の違いで争うのではなく、宗教の違いを乗り越えて守り続けることを、アタチュルク大統領は誓ったのだ。
アヤソフィアはギリシャ語の「聖なる知恵」に由来した名前だ。時代に翻弄され、破壊と再建が繰り返されながらも、凝縮した知恵を、建造物として人々に提示してきた。
その夜、日暮れ後の空に浮かんだ満月が、人々が守り続けた知恵を照らし出していた。

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アヤソフィアは、宗教を越えて人々が守り続ける世界の文化遺産だ。