南米ギアナ高地は、6億年前この地上に存在した幻の超大陸「ゴンドワナ」から発生した。それ故か、その場所に一歩足を踏み入れると、「太古の光景」に触れることができる。林立しているのは、地元の人たちから「テプイ(=神の家)」と呼ばれるテーブルマウンテン。切り立つ頂は、安易に人が立ち入ることを拒むと同時に、その場所だけで進化した生き物にとって、かけがえのない「家」でもある。
いにしえから連綿と引き継がれてきた悠久とも思える「時」。
その場所で耳をすませば、聞こえてくるのは圧倒的な大地のささやきであり、生命の波打つ鼓動だった。